2012年福岡観客賞授賞式が行われました!

2012年「福岡観客賞」はパキスタン映画「BOL~声をあげる~」に決定!!

今回で22回目となる「アジアフォーカス・福岡国際映画祭2012」。10日間の期間中、ハイライトを迎えた9月19日、「福岡観客賞」の発表と授賞式がJR九州ホールで行われました。映画祭では、アジアの映画振興に寄与するために、観客の投票で決める「福岡観客賞」を2006年から実施し、アジアの優れた監督に対して顕彰を行っています。本年度の対象作品はアジア15カ国・地域、公式招待作品全21作品です。
9月15日から17日までの間、観客に映画鑑賞後、5段階評価で投票してもらった結果、最も平均点の高い作品が「福岡観客賞」に。多くの映画ファンが結果発表を待ちわびる中、再び華やかにゲストたちが登場。ノミネート作品の紹介がスクリーンに映し出され、会場内の期待と緊張が高まってゆきます。「いつも思うことですが、今回も秀作ぞろいで甲乙つけがたいものでした」と映画祭実行委員会の新藤恒男会長。また、今年から「熊本市賞」がもうけられ、観客賞の前に発表となりました。熊本市賞は、今年4月に九州で3番目の政令指定都市となった熊本市から、都市連携の一環として提供されるもので、アジアでも有数の映画祭となった本映画祭のさらなる発展に寄与するためにもうけられたもの。熊本市賞は、観客投票の第2位作品に授与されます。

「熊本市賞は……韓国映画の『ダンシング・クイーン』です!」。高らかに響き渡った新藤会長の声に、会場中から拍手と歓声が沸き起こりました。14日のオープニング上映会で、観客を笑いと涙と共に、大いに盛り上げた「ダンシング・クイーン」。奥様とお嬢ちゃんと共に壇上に立ったイ・ソクン監督は「とても光栄に思います。福岡のみなさんありがとうございます」と言葉少なですが満面の笑みで語りました。

そしていよいよ、観客賞の発表です。張りつめた空気の中、作品名を発表する新藤会長も少し緊張気味のよう……。「アジアフォーカス・福岡国際映画祭2012観客賞は、『BOL~声をあげる~』です!! おめでとうございます!!」。割れんばかりの拍手が鳴り響くなか、壇上に登場したショエーブ・マンスール監督。マンスール監督は2008年出展の「神に誓って」でも観客賞を受賞しています。今作の「BOL~声をあげる~」も前回に引き続き因習や宗教のタブーに踏み込む作品。本国、パキスタンで圧倒的な弱者である女性に焦点を当て、パキスタンの人々の日常生活、社会を描き、問題を提示、海外からも注目が集まっています。

「とても光栄です。そしてとても興奮しています。人生でたった2本しか映画を撮っていないのに、2008年前作の「神に誓って」と共に2作とも福岡の映画祭に出展し、そして両方ともこの名誉ある観客賞を受賞することができました。大変嬉しく思い、幸せに思いますし、この偶然に驚いています。支持をしてくださった福岡の観客の皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。私の国では間違ったことがいろいろと起こっています。私がこの作品を作ったのは、海外の皆さんにパキスタンの現状を知ってほしいということよりも、自国である、パキスタン国内の人たちに自分の国で起きている日常的現状を知ってほしいという啓発的な意味をこめて作りました。この作品を国外で披露したのは実は、福岡の映画祭が初めてです。福岡では、作品をしっかり図書館で保存していただけますし、本当に感謝しています。また福岡に帰ってきたいと思っています。どうもありがとうございました」と熱く壇上で語ったマンスール監督。新藤会長から証書と副賞、梁木ディレクターからトロフィーが贈られ、ゲストを含め会場から温かい拍手とカメラのフラッシュに包まれました。

 

リラックスした雰囲気での「ゲスト交流会」
観客賞授賞式の後には、会場近くの「華都飯店」にて「ゲスト交流会」が開催されました。映画祭が始まって6日、ゲストや映画祭関係者がやっと顔なじみになった頃の交流会。オープニングレセプションとは違って、とてもリラックスした雰囲気でみなさんが懇談を楽しみました。映画祭も残すところあと4日。注目の作品を含め、まだまだ上映前後のゲストQ&A開催など、映画に深く触れるチャンスはたくさんあります。交流会でこれからの盛り上がりにも期待できると確信したひとときともなりました。

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